ダーラヘストの起源は約400年前。木こりの人たちが仕事が終わった後に遊び半分に作った木彫りの馬/置物が始まりといわれています。
スウェーデンの冬は日照時間が短いので、木こり達は仕事を早く終えストーブの前に座り、雑談をしながら、材木の切れ端で木彫りの馬をよく作りました。
当時は子供のおもちゃにいろいろな動物を作りましたが、特に馬が多く彫られました。
馬は冬の間、重い材木を森から運び出す大切な役割をもっており、森や畑でも人々に従順な動物としてとても重宝され愛されていたため、彼らにとってかけがえのない存在でした。
子供のおもちゃとしてかかせないものとなったダーラヘストは人気が定着するにつれ、冬だけでなく年間を通じて作られるようになっていきました。そしてスウェーデン中部モーラ周辺の村の名物となり、20世紀にはダーラナ地方の新しい産業へと発展していきました。
1939年にニューヨークで行われた国際見本市でダーラヘストは紹介され脚光を浴び、その後世界的に知られるスウェーデンの民芸品となっていきます。
ダーラヘストにはスウェーデンの厳しい冬の寒さに耐えながら育った樹木の強さと、美しい自然や人々の温かさが感じられます。幸せを運んでくれる馬と言われ愛され続けています。

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