イースター(easter)とは、スウェーデン語ではポスク(Pask)と言われ、本来はキリストの復活を祝う行事ですが、現在では厳しい冬が終わり春の訪れを祝って楽しむお祭りとなっています。 3/22~4/25の間で毎年祝日の日が変わる特徴もあります。 イースター(easter)といえば、カラフルな絵で装飾された卵、[エースターエッグ] たまごは新しい生命が誕生するため、復活の象徴とされていて、スウェーデンでも子供から大人までみんなで卵にカラフルな絵を描いたり、お家の中に隠してあるイースター(easter)エッグ探しをして楽しみます。 お家の中に隠すエッグは、卵型の入れ物の中にお菓子を入れて、子供たちには内緒でワクワクしながら植木鉢のかげや置物の後ろなどに隠して、親子で楽しめるみんなが大好きなイベント。 また、白樺の枝にカラフルに色づけされた羽を付けた[ポスクリス]という飾りをたくさん見かけます。 街中の景色がとても華やいで見え、スウェーデンのイースター(easter)(ポスク)らしさの一つです。 子供たちは魔女のコスチュームを着て近所を回ってお菓子をもらう楽しみもあり、ハロウィーンのような雰囲気でとてもにぎやか。
商店街では黄色い水仙のお花や、魔女、エッグ、ニワトリなどのエースターグッツが沢山ならび、見ているだけでイースター(easter)(ポスク)のお祭りムードも盛り上がります。 スウェーデンでこの時期に食べられる[セムラ(semla)]というお菓子。 このお菓子は、丸くて甘いパンに、アーモンドペーストと生クリームを入れ、パンの蓋をのせたシュークリームのようなもの。 スウェーデンでは16世紀にカトリックからプロテスタントにかわり、断食の習慣はなくなりましたが、本来は、四旬節の断食の際にしか食べられることがなかった伝統的なお菓子。 〈 四旬節(しじゅんせつ)は、イースター(easter)の46日前の水曜日からイースター(easter)の前日までの期間のこと〉 最近は、年明けぐらいからあちこちのベーカリーで売り出し、セムラの解禁日はオフィスのフィーカ(お茶の時間)でも必ず食べられたりと、スウェーデンの町中がセムラ一色になり食べない人はいないというほど身近で伝統的なお菓子です。 |