スウェーデンの1年で大切なイベントは夏至際とクリスマスです。
北欧ではクリスマスを "ユール" といいます。
ユールの4週間前から "アドヴェント" と呼ばれるクリスマスの準備が始まるのです。
街中や家々の窓辺には電飾やキャンドルが飾られ、冬の大イベントのルシア祭とユールに向けてムードが高まっていきます。
12月13日にはルシア祭、12月24日はユール・アフトン(クリスマス・イブ)では伝統的なクリスマスのごちそうを食べ、プレゼントを交換します。12月25日ユール当日は早起きをして教会のミサへお出かけ。
北欧はサンタクロースの故郷のように思われがちですが、スウェーデンにはサンタクロースは存在しません。スウェーデンでプレゼントを持ってきてくれるのは雄山羊で、クリスマスに欠かせない "ユールボック" はその名残です。
ツリーを飾るのはイブの前日でイブの朝食にはミルク粥をたべます。
そしてプレゼントを用意しユール独特のご馳走が食卓に並べられていきます。
スウェーデンのクリスマス(ユール)では七面鳥ではなく "ユールシンカ" という豚のハムがたべられます。
プレゼント交換をした後は、庭にトムテのためにミルク粥などを置いておく習慣があります。
この様なユール気分が終わるのは翌年の1月13日 "ヒラリマス" にツリーを家族みんなで片付けるのです。
日本ではアメリカの影響を受けたクリスマスの雰囲気が定着していますが、ユールボックやキャンドルなどでお部屋を飾り、ジンジャークッキーを焼いてスパイス入りホットワイン(グロッグ)などを味わう、そんなユールも楽しんでみたいものです。